2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

1000年に一度の星空

中学生か高校生のときだったか、こんな文章を読んだことがある。 「もし星空が1000年に一度しか現れなかったら、みんな有り難がって見るだろう。でも、星空は毎日現れるから、みんな空を見上げることはない。それなら、せっかくの美しい星空も、存在していな…

本を捨てる

本が捨てられない。結末が分かったミステリーなど、今さら読み返す可能性はほとんどゼロに近いが、それでも、本をゴミ箱に入れるのは抵抗がある。大げさに言うと、本を捨てるのは、文化に対する冒涜のように感じる。だから、後で読むかもしれない、と思って…

エレベーターとリベラリズム

少し前になるが、役所のエレベーターが新しくなった。6台のエレベーターが、地下1階から地上11階までの計12フロアを運行している。 このエレベーターには、最新の運行システムが搭載されているようで、ときどき不思議な動きをする。時間帯からすると空いて…

政と官②

前回は、政と官それぞれの得意分野、不得意分野について検討した。今回は、具体例を挙げつつ、役割分担のあり方についてさらに考えていきたい。 具体例として、東日本大震災への対応を挙げたい。 東日本大震災の発災後、役所は文字通り夜を徹して対応に当た…

政と官①

前回は、厚生労働省分割論を皮切りに、政と官の役割分担についてどう考えるかという問題を提起した。それを受けて、今回は、政と官について考えていきたい。 政と官の役割分担を考えるにあたり、まず、それぞれの得意分野、不得意分野について考えてみたい。…